本来は「おいなりさん」と関係するのは「きつね」なんだけど、今回は猫が呼んだおいなりさんとの縁のお話。
わが家の猫のハッピー君(左の写真)は12歳。2年前に腎不全でかなり危なかったのですが、グラース動物病院といういい病院にかかって、何とか小康状態になりました。その後、1〜2週間に一回は通院して、検査と点適治療を受けていたのですが、このところまた数値が悪くなって、先々週は1週間の入院。静脈注射の点滴やらいろいろな治療を受けたのだけれど、今度はなかなか好転しない。おまけに食事も進まないということで、体力の落ちる前に退院させ、自宅からの通院治療に切り替えたのでした。猫は家につくと言いますが、この猫の場合はひとと家と双方についているらしく、帰宅したら、落ち着いて食事もとるようになり、今度は週2回、午前につれていって、夕方また迎えにいくというハードな看護生活をつづけているのです。
この日も荻窪まで車に猫を乗せ、病院にあずけたあと、ぶらぶらと仲通り商店街を歩いて、買い物がてら駅までやってきました。昼時でもあったので、ルミネかタウンセブンの上でお蕎麦でも食べようかと思ったのですが、そもそも猫の治療中ですから、そんなに食欲はない。地下からルミネに入りかけたところで、ふと目にとまったのが「豆狸のおいなりさん」だったのです。関西では知らないひとはいないのでしょうが、関東ではそう多く出店していないはず。ふだん、おいなりさんなど、めったに食べないし、校務などで用意されたお弁当に入っていても、ああと思うだけで、無反応だったぼくが、なぜか、そのおいなりさんには目を惹きつけられました。だって、わさびのおいなりや桜のおいなり、黒糖のおいなりと並んでる。これ買ってうちで食べようと思い返して、さっそく購入。弟猫のQ太郎がまどろんでいる横で、お茶飲みながらこれを食べてみたら、すごい美味。こういうものを食べたかったんだと思うような味で、お米の炊き具合がいいし、いなりの程よい甘みがさわやか。気分がちょっと下向いたときには最高です。
気を取り直して、夕方にまたお迎え。数値は依然下がりませんが、はぁ〜、つかれたと言わんばかりに、暖房の前で毛づくろいなどをしています。君のおかげで美味しいおいなりさんに会えたよと感謝。
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