熱海の梅園ではすでに梅まつりが始まりました。まだ一分咲きだそうですが、12月まで紅葉まつりですから、もう早咲きの梅ということになります。それどころか近くの熱海桜のつぼみはもうこれくらいになっていました。はやくもこのあたりには春の気配が漂っています。三が日の熱海の人出は例年以上で、ホテルも満員だったとか。今日はもう仕事の初日という人が多いはずですが、駅周辺にはかなりの人出があるように見えました。安くて近いということで伊豆方面へくり出す人が多いのかもしれません。2年前のこの日、リンパ腫で完治不能と宣告され、化学治療をもうしたくないと言うので引き取った母が年末年始を熱海で過ごしたのち、痛みにどうしても耐えられないからやはり再治療を受けると言って、東京の病院に運んだときのことを思い出しました。Uターンラッシュの日なので、早朝5時起きしてもう歩けなくなった母を背負って車に乗せて、血液内科のかかりつけの東京病院まで、重い足取りで向かったのでした。そういうシーンを自分がやることになるとは想像もしていませんでしたが、あれからもう2年。そのとき同乗した父も母もすでにいないことが不思議に感じられます。しかし、それにしても毎年、正月とともに感じる伊豆の光の明るさはかえがたい魅力のひとつです。