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大学院の後期授業

大学院の後期授業についてお知らせします。後期は、10月1日（水）の２限からとなります。
後期の授業は、高校「国語」の教科書にあらわれた文学をあつかうことになっていて、明治大正期を金子さんが担当するので、ぼくの方は大正末から昭和のもの。葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」から始めて、川端康成「伊豆の踊子」、中島敦「山月記」、小林秀雄「無常ということ」、坂口安吾「ラムネ氏のこと」などをとりあげます。参加する院生、研究生のみなさんはそろそろ準備を。

記号と文化（広告論）レポート

学部の総合教育科目「記号と文化（広告論）」のレポート用書式を7/8〜21のあいだのみダウンロードできるようにしました。必要な学生は下記をクリックしてダウンロードしてください。

ad_reportform.docをダウンロード

シラバス

いよいよ2007年度がスタートです。サバティカルもあっという間に終了してしまいました。
さて授業計画がネット上で公開されました。まず学部の総合科目「記号と文化１」「メディア論１」「映画論１」はここにある総合教育科目の総合Ⅱ群をクリックすると出て来ます。同じく学科専門科目「テーマ研究１」「日本文学基礎演習２」「特殊研究ゼミナール」は同じページの国文学科をクリックすると出て来ます。大学院の「近代文学講義３・４」はここの国文学専攻をクリックすると出て来ます。

国会図書館のデジタルアーカイブ

国会図書館のギャラリーが充実していることは多くのひとの知るところだと思う。この3月には「近代日本人の肖像」に、さらに128人が加わり、作家もたくさんとりあげられている。漱石や鷗外、藤村や芥川たちの肖像写真はありふれたものだけれども、その作家ごとに国会図書館で公開している「近代ライブラリー」にあるテキストが一覧できるようになっていて、リンクがはってあるのがうれしい。
ちなみにこの国会図書館のギャラリーは「史料にみる日本の近代　開国から講和までの百年の軌跡」や「描かれた動物・植物　江戸時代の博物誌」「インナキュブラ　西洋印刷術の黎明」「蔵書印の世界」などおもしろいデジタルアーカイブをつくりあげている。教材として高校・大学で十分使えるいいものばかりだ。
そのなかには「日本国憲法の誕生」というアーカイブもあって、いわゆる戦後憲法の成立過程が史料にもとづいて解説されている。これを読むと、1945年8月の敗戦以後、日本政府内での憲法改正案がマッカーサーに拒否され、GHQ草案が提示されるくだりが出てくる。そこだけとりあげると、「押しつけ」憲法説の証拠のように見えるけれども、同時に当初の政府案を批判した日本メディアのスクープがマッカーサーの拒否以前にあったこと、アメリカ側でも憲法改正をめぐる内部対立があったり、GHQ草案をもとにした新憲法案が新たな選挙をへた衆議院、貴族院で圧倒的多数によって支持されたこと、審議不足を懸念してGHQは2年ぐらいで憲法改正の再検討を行なうよううながしたにもかかわらず、日本政府があえて再検討を始めないでいた経緯も見えてくるようになっている。こうなると勝者によって「押しつけ」られた憲法だという議論自体が成り立たない。国会議事堂のとなりにある図書館で、こういう史料の提示がなされていることが重要だと思う。

時間割決まる

4月からの日本大学文理学部での授業時間割が決まりました。
　火曜3限：日本文学基礎演習２（前後期、7011）
　火曜4限：卒論指導（通年、K410）
　火曜5限：特殊研究ゼミナール（前後期、7221）
　水曜2限：大学院近代文学講義（前後期、研究室）
　水曜4限：記号と文化1（432）、メディア論1（432）
　木曜1限：テーマ研究1（118）、映画論1（421）
最初に書いてあるのが前期、あとが後期の授業です。このうち水曜2限の大学院の授業は研究室となっていますが、受講者の人数によって入れない可能性があるので、他の教室を用意するようにします。昨年度までは別な建物の部屋を利用していましたが、キャンパスを離れて不便のため、再検討した上で追ってお知らせします。
木曜日は1限だけですが、2限目が国文学科の研究室会議、4限目以降が教授会・大学院分科委員会などの諸会議の時間帯になります。したがって、オフィスアワーはいまのところ4年生は火曜4限の卒論指導の時間、それ以外は水曜3限と5限に設定するつもりです（詳細は授業の一回目に）。
また2007年度は立教大学の教職課程の授業、国語科教育法にも出講します。これは月曜5限の予定です。9月には福岡女子大学の大学院・学部の集中講義「書誌学」「書誌学特別講義」にも出かけます。