一ヶ月半もブログを留守にしてしまいました。
この間、ご心配してくださった方もあって、わざわざアメリカから最近、ブログの更新もないが、大丈夫かといった温かいメールも頂戴しました。
みなさん、紅野はぶじに過ごしています!
この一月半をふりかえると、9月11〜13日が山中湖でゼミ合宿。久しぶりの山中湖セミナーハウスの利用でしたが、意外に悪くなく、ゼミ生たちも大卓球大会で盛り上がり、3年生たちによる「一冊の本」抜粋朗読パフォーマンスも思いがけないテキストの選択で大いにわきました。このあと1日おいて、15日から金沢入り。16日から19日まで金沢大学で集中講義。上田先生はじめ、みなさんの歓待を受けて、楽しい四日間を過ごすことができました。
とんぼ返りして、20日には大学で付属高校生を対象にした「体験授業」。梨木香歩の「西の魔女が死んだ」を題材に現代小説のモードと特色を講義。22日から後期授業が開始で、祝日の23日には国立市の公民館で堀田善衞の文学をめぐって講演。堀田文学の愛好者がたくさんいるのにびっくりさせられました。
週末の27日に大学院の学術研究発表会に立ち会ったのち、10月3日にいよいよ神奈川近代文学館で「堀田善衞展 スタジオジブリが描く乱世。」展の内覧会とマスコミ発表。1945〜46年の上海時代の日記の公表と合わせてコメントを寄せました。翌4日は、逗子の理科ハウスで日本近代文学会でのパネル発表に向けた打合せ会議。
ちょうどこの少し前に、母親の体調が一時悪くなって、弟たちとも連絡をとったりしていました(その後、回復したのでご心配なく)。さらに直前に、我が家の同居人が足首を捻挫したりしてプライベートライフはなかなかたいへんでした。その後も日本近代文学館理事会や立正大学の黒田日出男先生の研究室をお訪ねして、高精細画像のデジタルアーカイブ問題についてご意見をうかがうようなこともあり、18日には日大文理と台湾中央研究院との合同シンポジウムで「「日本語」と「国語」の抗争ー言語・文学・文化の概念配置をめぐって」という報告をし、陳培豊さんや安田敏朗さん、山口守さん、三澤真美恵さんらと議論。その1週間後には日本近代文学会の秋季大会で仙台の東北大学に出張。2日目にあたる26日午前のパネル「石原純の宇宙」で「もうひとつの「新生」事件ー石原純の/をめぐる言説」を発表。島村輝さん、科学史家の西尾成子さんとパネルディスカッションを行ったのでした。
というような次第で、めまぐるしい一月半でしたが、ようやく昨日でひとくぎり。来月はまた早稲田のエクステンションセンターで8日、15日と講義、16日には堀田善衞展のイベントとして、善衞の長女である堀田百合子さんと対談もあります。鋭気を養って来月にのぞみたいと思います。
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